• 桜花賞 1991年

第51回 桜花賞 1991年

1991年の桜花賞で単勝1番人気に支持されたのはイソノルーブル。当時のJRAにあった抽せん馬制度により、500万円でJRAに購入された馬だった。デビュー前の評判は必ずしも高くなかった。しかし前年1990年の新馬戦から3歳抽せん馬特別、ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス、そして年が明けて1991年のエルフィンステークス、4歳牝馬特別と5連勝。このシンデレラストーリーに多くのファンが注目した。

しかしそのシンデレラに悲劇が起きる。この桜花賞のレース直前、落鉄が判明したのだ。スタート地点に係員が集まり、蹄鉄の再装着を試みる。しかし気性の激しいイソノルーブルはその蹄鉄の再装着を嫌がり、その作業は10数分間に及ぶことに。結局、蹄鉄を再装着することは出来ず、スターターの判断で蹄鉄を付けないままの発走となった。

裸足での出走となったイソノルーブルにいつもの先行力が見られない。トーワディステニーにハナを譲ったイソノルーブルは2番手からの競馬。この1991年の桜花賞は阪神競馬場の改修工事に伴い、京都競馬場での実施。3コーナーの坂の下りを利用してトーワディステニーを捕まえようとするが、裸足のイソノルーブルにはここまでが限界だった。外からマクるようにシスタートウショウが伸びてくる。あっという間に4コーナーで先頭を奪われるとシスタートウショウとの差はあっという間に広がっていった。直線では更にヤマノカサブランカ、ノーザンドライバー、スカーレットブーケにも交わされ、イソノルーブルは5着。裸足でのレースを強いられるなど、屈辱的な敗戦だった。

優勝したのは4コーナーで先頭に立ったシスタートウショウ。トウショウボーイの産駒で、母系も名門牝系と呼ばれるシラオキ系と、早くから活躍が期待された良血馬だった。イソノルーブルとは対照的な存在と言っていいかもしれない。

しかしシンデレラストーリーはこれで終わりではなかった。次走のオークスで蹄鉄をしっかりと装着したイソノルーブルはオークスで逃げ切り勝ち。ゴール前で追い込んできたシスタートウショウをハナ差抑えての勝利だった。しっかりと靴を履いたシンデレラは強い。桜花賞、オークスとイソノルーブルを応援し続けたファンはきっと思ったに違いない。

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