第65回 桜花賞 2005年
2005年の桜花賞で単勝1番人気となったのはシーザリオ。フラワーカップの勝ち馬だった。2番人気はラインクラフト。前走のフィリーズレビューを制している。前年2004年の阪神ジュベナイルフィリーズは3着だった。3番人気は武豊騎乗のエアメサイア。フィリーズレビューで3着に入っている。
コース改修以前の阪神・芝1600メートルのコースはある特徴があった。スタートして100メートルほどですぐに2コーナー、右へのカーブがやってくる。この為、外枠を引いてしまった馬には大きな不利となってしまう。かつて桜花賞と言えば、枠順が決まる前に馬券を買う馬を決めてはいけないレースだった。人気馬が外枠を引いてしまった場合、その瞬間にその馬は「危険な人気馬」となる。
2番人気のラインクラフトが引いた枠は8枠17番。まさに外枠だった。この枠から前の馬を射程圏に入れる位置でレースを進めるのは難しい。人気をシーザリオに譲ったのもこの枠が原因だったのかもしれない。しかしラインクラフトの鞍上・福永祐一は、この外枠による不利を全く感じさせないレース運びを見せる。
ラインクラフトは好スタートを決めて3~4番手のポジションを確保。いつでも前の馬を捕まえることが出来る位置で競馬を進めたのである。このポジションが取れれば怖いものは何もない。直線で前を行くモンローブロンド、テイエムチュラサン、デアリングハートを外から交わすと、追い込んできたシーザリオも抑えて先頭でゴール板を駆け抜けたのだ。
この2005年の春シーズンは福永祐一の騎乗ぶりが冴えていた年だった。このラインクラフトでは次走のNHKマイルカップも優勝。更にオークスではシーザリオで制し、そのシーザリオとともにアメリカへ遠征。アメリカンオークスを優勝するという快挙も成し遂げた。冴え渡る騎乗ぶりだからこそ出来た、桜花賞での外枠克服ではなかったか。その勢いはとても印象に残っている。