第46回 桜花賞 1986年
1986年の桜花賞で単勝1番人気に支持されたのはメジロラモーヌ。前年の1985年には中山の3歳牝馬ステークスを、年が明けてからは4歳牝馬特別を優勝。単勝オッズは1.6倍と断然の支持を集めたメジロラモーヌは、このレースで単枠指定馬となった。2番人気はダイナフェアリー。牡馬を相手に京成杯を制して、きさらぎ賞ても3着に入っている。3番人気はレイホーソロン。前走でチューリップ賞を制して、桜花賞に駒を進めた。
レースはメジロラモーヌの横綱相撲ぶりばかりが印象に残った。マチカネエルベがハナに立ち、チュウオーサリー、カツダイナミックが続く形に。ダイナフェアリーはその直後から、レイホーソロン、そしてメジロラモーヌは中団からレースを進めた。
4コーナーでメジロラモーヌは3番手に進出。そして直線でマチカネエルベを交わして先頭に。全く危なげのない、教科書通りのレースだった。ゴール手前でマヤノジョウオが2番手に浮上するも時既に遅し。メジロラモーヌがあっさりと先頭でゴール。レイホーソロンは4着、ダイナフェアリーは17着にそれぞれ敗れた。
この桜花賞優勝は単なる通過点に過ぎなかった。メジロラモーヌはこの後、東京の4歳牝馬特別をステップにオークスを優勝。秋はローズステークスをステップにエリザベス女王杯を優勝、日本競馬史上初の牝馬クラシック3冠馬となった。牝馬クラシック3冠はこのメジロラモーヌと2003年のスティルインラブ、2010年のアパパネの3頭しかいない。牡馬よりも難しい「3冠」である。そしてメジロラモーヌは桜花賞の前走4歳牝馬特別からエリザベス女王杯まで実に6連勝。牝馬クラシック戦線において、堂々の主役となった。鞍上はこのレースも含めて桜花賞4勝を挙げた河内洋。しかし最も強烈な勝利はこのメジロラモーヌで挙げた初制覇のものであることは言うまでもない。