• 桜花賞 1997年

第57回 桜花賞 1997年

1997年の桜花賞は阪神競馬場の桜が台無しになるほどの、激しい雨の中での一戦となった。1番人気はキョウエイマーチ。500万特別、エルフィンS、4歳牝馬特別と3連勝しての桜花賞参戦だった。2番人気はメジロドーベル。前年1996年の阪神3歳牝馬ステークスを制しているが、前走のチューリップ賞では道中引っかかる素振りを見せて直線で伸びを欠き、3着。順調度でキョウエイマーチに見劣るとされ、2番人気に留まった。3番人気には1996年の阪神3歳牝馬ステークス、前走の4歳牝馬特別と連続2着のシーズプリンセスが支持された。

キョウエイマーチは8枠18番、メジロドーベルは8枠16番。人気馬2頭がいずれも外枠を引いてしまった。当時の阪神・芝1600メートルのスタート地点はスタートして100メートルほどですぐに右カーブが待っている。外枠を引いた馬にとって、このコース形状は非常に厳しい。しかも雨で馬場状態は不良の発表。ある程度、前でレースを進めなければ、勝ち負けに持ち込むのは不可能に近い。

そんな不利な条件の中、キョウエイマーチは好スタートから逃げるミニスカートの直後、2番手のポジションを確保。メジロドーベルはスタート直後は後方だったが、徐々にポジションを上げて行き、4コーナーでは5番手に進出した。

直線でミニスカートを交わして先頭に立ったキョウエイマーチは後続に大きな差をつけて突き放す。2番手には外を回って伸びてきたメジロドーベルが上がってくる。この1997年の桜花賞に限って言えば、外枠の不利など全く関係がなかった。人気馬の中では比較的枠順に恵まれていたシーズプリンセスが11着に敗れたのとは対照的な結果となった。

雨、そして外枠。こうした不利な条件をも乗り越えて1、2着を確保した人気馬たちの実力が光る結果となった桜花賞だった。

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