第66回 桜花賞 2006年
2006年の桜花賞で単勝1番人気に支持されたのはアドマイヤキッス。前走でトライアルレースのチューリップ賞を勝っている。2番人気はフサイチパンドラ。フラワーカップ2着馬である。前年2005年の阪神ジュベナイルフィリーズは3着だった。その阪神ジュベナイルフィリーズを制したテイエムプリキュアが3番人気。前走のチューリップ賞は4着だった。
レースは内枠のアサヒライジングがハナを切って引っ張る形になった。直線に入ってもアサヒライジングの勢いはなかなか衰えない。このまま粘り込んでしまうのか?ようやく外から追い込んできたのはコイウタ、そして人気のアドマイヤキッス。やはりアドマイヤキッスが勝つのか。しかしその外から更にもう1頭追い込んでくる。
そのもう1頭は関東馬キストゥヘヴンだった。上がり3ハロンはメンバー中最速の34秒9。鋭い末脚でアサヒライジングはもちろん、アドマイヤキッス、コイウタをもまとめて交わして先頭でゴール板に飛び込んだ。
キストゥヘヴンは未勝利戦、フラワーカップを連勝の形で挑んだ桜花賞だった。しかし単勝6番人気13.0倍という低評価。これには大きな理由があった。この日の馬体重は418キロ。競走馬としては非常に小柄な馬だったのだ。しかも関東馬だけに、阪神への輸送という課題も残る。過去の桜花賞でも輸送が原因となって力が出せずにいた関東馬が何頭もいただけに、小柄なキストゥヘヴンに関西への輸送が大丈夫なのか、懸念する声も上がっていたのを記憶している。
しかしこの418キロという馬体重は前走のフラワーカップと全く同じだった。輸送で馬体を減らすことなく、G1・桜花賞に挑むことが出来たのだ。そして3連勝の形でG1馬に。小柄な牝馬が大きく見えた瞬間だった。