• 桜花賞 1996年

第56回 桜花賞 1996年

1996年の桜花賞で1番人気に支持されたのはリトルオードリー。折り返し2戦目の新馬戦から紅梅賞、4歳牝馬特別と3連勝。その勢いで桜花賞へと駒を進めた。2番人気はビワハイジ。前年1995年の札幌3歳ステークス、阪神3歳牝馬ステークスを制し、前走のチューリップ賞は2着。G1馬の実績に期待が集まった。3番人気はマックスロゼ。前年1995年のフェアリーSを制し、前走は菜の花ステークスで2着に入っている。

レースはニホンピロプレイズが好スタートからハナに立つ展開。リトルオードリー、ビワハイジはニホンピロプレイズが作るペースについて行こうと追走する。しかしこれは結果的に前に行き過ぎたことになるのかもしれない。次第にポジションを下げていく。4コーナーでは完全に馬群に飲み込まれる形となってしまった。初めから馬群の中にいたマックスロゼも、抜け出す機会を掴めずにいる。

直線に入る。ニホンピロプレイズを交わして、カネトシシェーバーが先頭に立つ。その外から単勝4番人気のイブキパーシヴが迫ってくる。そして更に外から意外な馬が伸びてきた。ファイトガリバーだった。ファイトガリバーとイブキパーシヴは併せ馬のような形で抜け出してゴール前へ。最後はファイトガリバーが1/2馬身先着した。

単勝10番人気27.3倍。ファイトガリバーは全くの人気薄だった。前走のアネモネSでも3着に敗れていた。しかしゴールを過ぎたその瞬間、多くのファンはその理由に気がついた。鞍上が人差し指を突き上げて「NO.1」をアピールしたのである。その鞍上は田原成貴だった。前年1995年の桜花賞もワンダーパヒュームで制している田原成貴が、この1996年の桜花賞でもまたまた派手な勝ちっぷりを見せ付けてくれたのだった。牝馬戦に強い騎手がいる。田原成貴もそんな騎手の一人だった。これで1987年のマックスビューティ、1995年のワンダーパヒュームに続いて3度目の桜花賞制覇。桜の季節には欠かせない騎手の一人だった。

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