第45回 桜花賞 1985年
1985年の桜花賞で単勝1番人気に支持されたのはタカラスチール。クイーンカップを制して、4歳牝馬特別は3着。しかし主戦騎手の佐藤吉勝が障害戦で落馬負傷。稲葉的海に乗り替わるというアクシデントに見舞われた。この状況を克服できるのか?2番人気エルプスはそのタカラスチールを前走の4歳牝馬特別で破っている。特徴は自慢の先行力。桜の舞台でも逃げることが出来るのか?
そして3番人気はラッキーオカメ。前走の4歳牝馬特別では5着に敗れたが、前年1984年の新馬戦、400万下特別、そして1985年に入ってエルフィンステークスを制して3連勝の実績がある。
この日の阪神競馬場は雨模様。芝コースは稍重の発表だった。そんな馬場を利用すべく、エルプスは4歳牝馬特別同様に果敢にハナを奪いに行く。早い流れの競馬となったが、前で競馬をした分と雨による馬場の悪化がプラスになり、直線で猛然と追い込みを見せたロイヤルコスマーを1/2馬身差凌いで先頭でゴール板を駆け抜けた。3着にはミスタテガミ。ラッキーオカメは12着、タカラスチールは15着と大敗した。タカラスチールはスタート時、ゲートに脚をぶつけていたという。鞍上交替がマイナスとなったということか。
エルプスの手綱を取った木藤隆行はこれがクラシック初騎乗で初制覇。管理する久恒久夫調教師もこれが初めてのクラシック制覇だった。次走のオークスでは15着に大敗。秋は京王杯オータムハンデで優勝し、ローズS2着、エリザベス女王杯11着。スタミナには課題の残る馬だったが、その代わりにスピードに恵まれた馬だったのだろう。エリザベス女王杯の後に脚部不安を発症し、そのまま引退となってしまったが、古馬となってからも現役生活を続けていれば、マイル戦などでそのスピードを発揮した走りを披露し続けたに違いない。