第44回 桜花賞 1984年
1984年の桜花賞で、単勝1番人気に支持されたのはスイートソフィア。前走の4歳牝馬特別は5着だった。その4歳牝馬特別で2着に入っていたファイアーダンサーが2番人気。前年1983年の新馬戦からの通算成績は4戦2勝2着2回と、まだ底を見せていない。3番人気はその4歳牝馬特別で6着に敗れていたダイアナソロン。当時は道中で窮屈な競馬を強いられていた。
その4歳牝馬特別だが、勝ったダイナシュガーから6着のダイアナソロンまでの着差はそれぞれ「ハナ、1馬身1/2、クビ、クビ、アタマ」。ごく僅かの差の中に上位馬達が争っていた。その為に桜花賞も当然のごとく、大混戦となったのである。
レースはハイペースの中、直線まで脚を貯めたダイアナソロンが2着ロングレザーに5馬身差をつけて快勝した。3着にはロングキティー。スイートソフィアは8着、ファイアーダンサーは9着にそれぞれ敗れた。
勝ったダイアナソロンは次走のオークスで2着。秋にはエリザベス女王杯で3着に入った。元々は前年1983年の新馬戦、400万下特別を連勝し、年が明けてからもエルフィンステークスで優勝した素質馬だった。その馬が前走の4歳牝馬特別で敗れたが故に生じた大混戦の桜花賞だったのだ。4歳牝馬特別を勝っていれば、誰もが当然の勝利として納得する桜花賞だったのかもしれない。
なお、この1984年からJRAは重賞競走においてグレード制を導入。桜花賞はG1に格付けされた。当時はG1に格付けされたレースの中で、最初に行われるレースがこの桜花賞。従って、1984年の桜花賞優勝馬であるダイアナソロンは初のG1馬という言い方も出来るのかもしれない。日本競馬史における大きな節目を飾った馬となった。