第60回 桜花賞 2000年
2000年の桜花賞で単勝1番人気に支持されたのはサイコーキララ。手綱を取る石山繁は2年前の1998年、ファレノプシスの手綱を武豊に奪われた苦い経験がある。今度は桜花賞でも鞍上を任された。1.8倍という断然の人気に応えることが出来るか、どうか。2番人気はレディミューズ。チューリップ賞は2着。桜花賞のタイトルに燃える岡部幸雄はこの馬にその全てを託した。3番人気はシルクプリマドンナ。前走の4歳牝馬特別で2着に入っている。
スタート直後に武豊騎乗のエアトゥーレが出遅れて、場内は騒然となった。ジョーディシラオキが逃げて、ベルグチケットが2番手、その直後にチアズグレイスがつける。レディミューズはその後ろだった。シルクプリマドンナは7~8番手からレースを進め、サイコーキララは中団から徐々に前へと上がる。
直線で先頭に立ったのはチアズグレイスだった。サイコーキララやレディミューズ、シルクプリマドンナなどが外から末脚を伸ばして迫ろうとするもその差はなかなか詰まらない。先に動いたチアズグレイスに全ての流れが味方した形となった。最後にマヤノメイビーが迫るも時既に遅し。チアズグレイスが1馬身1/2差をつけて先頭でゴール板を駆け抜けた。シルクプリマドンナは3着、サイコーキララは4着、レディミューズは6着にそれぞれ敗れた。
チアズグレイスは次走のオークスでも2着。この世代の牝馬ではトップレベルの実力の持ち主だった。鞍上の松永幹夫は1991年にイソノルーブルでオークスを、1996年にファビラスラフインで秋華賞を制するなど、牝馬に強い鞍上として定評がある。この桜花賞も1997年のキョウエイマーチに続いて2度目の制覇。桜の舞台には欠かせない騎手の一人だった。