第69回 桜花賞 2009年
2009年の桜花賞で単勝1番人気に支持されたのはブエナビスタ。前年2008年の阪神ジュベナイルフィリーズを制した2歳牝馬チャンピオンである。2番人気は新馬戦、エルフィンSを連勝し、まだ底を見せていないレッドディザイア。3番人気は2008年の阪神ジュベナイルフィリーズ、年が明けて2009年のクイーンカップで2着に入ったダノンベルベールだった。
阪神競馬場の外回りコースの直線は長い。約470メートルある。ブエナビスタはこの直線を目一杯活かす競馬をした。道中は後方から2番手を進む。前とはかなり差がある位置だが、ブエナビスタに動じる気配は全くなかった。そして直線に入ると馬群の外から一気の末脚で突き抜ける。その末脚は他の馬たちとは次元が違っていた。最後は先に抜け出したレッドディザイアとの叩き合いになったが、勢いは完全にブエナビスタの方が上だった。レッドディザイアに1/2馬身差先着する形でブエナビスタが優勝した。
1着ブエナビスタ。2着レッドディザイア。この2頭は後のレースでも大活躍を見せる。ブエナビスタは次走のオークスの他、2010年のヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)で優勝。また2010年にはドバイシーマクラシックに出走して2着に入った。一方のレッドディザイアはこの2009年秋には秋華賞を制し、翌2010年にはドバイのアル・マクトゥームチャレンジラウンド3を優勝。この2009年の桜花賞1、2着馬は後に国内外で大活躍を見せた馬だったのだ。後になって、当時の出走馬たちが大活躍を見せ、そのレースがハイレベルであったことがわかるケースはよくあるが、この2009年の桜花賞も間違いなくハイレベルだったと言っていいのではないだろうか。