第48回 桜花賞 1988年
1988年の桜花賞で単勝1番人気に支持されたのはスカーレットリボン。4歳牝馬特別を制しての桜花賞参戦だった。通算成績は5戦3勝2着2回。まだ底を見せていない。2番人気はスイートローザンヌ。こちらは前年1987年にデビューして、新馬戦、クローバー賞、アイビーステークスと3連勝。しかしそのアイビーステークス以降は休養に入り、休み明け初戦がこの桜花賞となった。3番人気はシノクロス。前年の1987年に京成杯3歳ステークス、3歳牝馬ステークスを連勝。年が明けた1988年もクイーンカップ2着、4歳牝馬特別3着と上位に常に顔を出す走りで桜花賞に駒を進めた。
レースはアイノマーチとリキアイノーザンが引っ張る形に、先に先手を取ったのはアイノマーチだったが、外枠のリキアイノーザンも並んでからは譲らない。この2頭の激しい先行争いが続く競馬となった。スカーレットリボンはその直後3番手から、スイートローザンヌ、シノクロスは中団からそれぞれレースを進めた。
最後の直線に入り、レースを引っ張ったアイノマーチとリキアイノーザンの脚色が鈍り始める。その内側を突いて3番手を追走していたシヨノロマンが抜け出し先頭に。同じく3番手にいたスカーレットリボン、その後ろのスイートローザンヌ、シノクロスは伸びがない。代わって伸びてきたのはアラホウトクだった。先に抜け出したシヨノロマンを捕まえると一気に交わして1馬身3/4差をつけて先頭でゴール。前走の4歳牝馬特別でスカーレットリボンの2着に敗れていたアラホウトクが、本番の菊花賞で逆転劇を見せた形となった。
優勝したアラホウトク、2着のシヨノロマンはいずれも栗東・庄野穂積厩舎の管理馬。同一厩舎によるG1でのワン・ツーという、珍しい結果となった。庄野穂積調教師にとっては最高の1日となったに違いない。